2012年05月04日

『悩めるみんなの統計学入門』

5月末か6月頃に、短期で「統計講座」を開講する予定です。
それに先立ち、統計が苦手な心理系大学院受験生でも独学で読みやすい統計入門書はないかなーと思い、amazonで評価の高い『悩めるみんなの統計学入門』を読んでみました。




本書は、女子高生の主人公の抱える様々な疑問を元に統計について解説するものです。

「血液型占いはホントにあたってる?」
「彼氏ができるとメールの回数が増える?」

など身近で分かりやすい例を元に展開していて、統計に親しみやすくなっています。

ただし、最近はやりっぽいイラスト(しかも女子高生!)が表紙になっていたり、本文にもイラストがいくつか挿入されています。人によっては買いにくい!と思うかもしれません…。

統計学で必ず押さえたい6つのキーワードとして
・分布
・分散
・相関
・標本
・カイ二乗検定
・t検定

を取り上げやさしく解説しています。
心理系大学院の受験で必要な統計の最低ラインは、上記6つに加え、

・分散分析
・因子分析
・重回帰分析

あたりですので、この本に書いてあることが理解できれば統計の知識の基礎はかなり得られるということになりますね。

ただし、統計本の宿命というべきか、どれだけ分かりやすく書かれた本でも、計算方法の部分はとっつきにくく、また統計用語が頻出(母分散、標本分散、不偏分散などなど)されると一瞬にして読みたくなくなる…と思う人もいるかもしれません。
そういう場合は、とりあえず計算式はスキップして、それぞれの用語が何を表しているのかイメージをつかむだけでも随分その後の勉強が楽になるかな、と思います。



posted by 山崎 at 09:37| Comment(0) | 統計・Rの勉強

2011年10月21日

第7回R勉強会

今日から「Rによるやさしい統計学」(オーム社)をテキストにR勉強会をしています。

今日は第2章です。(第1章はRのインストール方法や概説なのでスキップ)

第2章は、「1つの変数の記述統計」で、データの入力方法から、平均、分散、標準偏差、標準化、偏差値のRでの求め方まで扱っています。

この本では、Rの操作方法だけでなく、分散や標準偏差、標準化、偏差値とは何かという説明をしてあるので、基本的な記述統計の知識も理解できます。

ただ、本当に統計そのものがはじめての人は、一度テキストを読んでから、再度今度は実際にRを操作しながら読んでみると理解が定着すると思います。

最後に練習問題もあってとても使いやすいです!!

Rによるやさしい統計学
山田 剛史 杉澤 武俊 村井 潤一郎
オーム社
売り上げランキング: 13550

posted by 山崎 at 20:02| Comment(0) | 統計・Rの勉強

2011年10月18日

第6回R勉強会

昨日、第6回R勉強会を行いました。

今回は、いつも一緒に勉強しているスタッフ(元プログラマー)が自作したデータを使って復習をするという趣旨で開催しましたが…

もう何をやっているのかさっぱり分りませんでした(>_<)

そもそも、そのスタッフと私のプログラミング(?)に関する知識に差がありすぎるので、私にはレベルがどうも高すぎたようです。

というわけで軌道修正すべくとうとう買ってしまいました。

r.JPG


山田剛 他(著) 「Rによるやさしい統計学」 オーム社

もっと早く買うべきでした。。。

パラ読みですがかなりよさそうです。

この本の対象者というのが

・文科系の学部学生
・Rで統計の基礎を勉強したい人

とあるように、統計の基礎からRを使って勉強するのに最適な本です。

基礎と言っても、平均や分散からt検定や分散分析、そして因子分析まで載っていて、心理学で使う統計手法はほぼすべて網羅されています。

次回からはこの本を使って勉強していく予定です。


posted by 山崎 at 16:49| Comment(0) | 統計・Rの勉強

2011年10月07日

第5回R勉強会

 今朝、第5回R勉強会を行いました。

 今回は、Rで始める心理統計 <資料> を利用して行いました。

 アルバイトの種類と時給と満足度というデータを使って、平均値や標準偏差、グラフなどを作成しました。

 データが具体的なので、以前よりもやってて面白かったです。

 が、まだ使い方に慣れてないので、なかなか身に付きません。
 
 統計そのものについては基本的な知識はあるものの、やっぱり新たな統計ソフトを使いこなすには時間がかかりますね。

 心理学科の学生が統計苦手、という気持ちも分ります。

 結局、統計はとにかく何度もやってみて慣れることで分かってくるものだと思います。
 私もまだまだRの使い方はやったそばから忘れていきますが、懲りずに何度も繰り返すことで少しずつ使えるように頑張ります(^^)
posted by 山崎 at 10:58| Comment(0) | 統計・Rの勉強

2011年10月03日

3回目か4回目のR勉強会

 すでに何回目かも忘れましたが、牛歩の歩みでRの勉強会をやっています。

 相変わらずプログラミングの練習なので、一体何をやっているのか分らないままとにかくやっています(>_<)

 こういう風にこれまでやったことのない分野(プログラミング)を勉強すると、新しい知識を習得するのがどれほど大変かが実感できます。
 
 きっと他学科領域から心理系大学院受験の勉強をしている受験生の人の苦しさもこんな感じなのかもしれません。そういう意味でもR勉強会の経験は、他学科からの受験生の人の気持ちに近づくことにも役立っているかもしれません。

 大人になればなるほど、新しいことにチャレンジすることも少なくなって、習熟していることや慣れたことが多くなってきます。

そうすると、自分のできることができない人に対して、厳しくなったり共感的になれなかったりする危険性も出てきますが、そういう人間にはなりたくないなー。

 さてさて、話はそれましたが、Rの勉強会で使っているのがもっともメジャーなR教則本です。

 基本からとても詳しく書いてあるんですが、心理統計をする分には必要のない部分もかなりあります。

 そんなわけで次回からは、心理統計向けのデータやノウハウの書かれたテキストで勉強をしようと思っているんですが、ググってみたらこんな資料を見つけました。

 Rで始める心理統計 <資料>

 Rの使い方のさわりの部分だけではありますが、データなども心理統計には身近なものなので、やってて(今よりは)楽しそうです。

 次回はこれを使って勉強会をする予定です(^^)
posted by 山崎 at 12:14| Comment(0) | 統計・Rの勉強